当たり前のことですが、普段コバルト線源にはお目にかかることはできません。さて、それでは一体どのような形で保管されているのか、照射時にはどのような形になっているのかを解説しましょう。
(左図) コバルト線源は普段、おおよそこのような形で地下の鉛容器の中に格納されています。当然のことながら、普段はその様子を目にすることはできません。約5年に一度のオーバーホール時に、マジックハンドを使って線源を取り出し、交換してやります。 |
上の図では、使用してない場合での線源保管の様子をイラスト化してみましたが、では、実際に照射が行われている場面では、線源はどのようになっているのかを示した様子を以下のイラストで御覧いただきましょう。
〈右図) ガンマ線を照射するときは、線源を地下の容器から地上の照射台の中央に引き上げられます。照射室の外へはガンマ線は漏れません。 余談ですが、線源の上げ下げは、普通、制御盤の「SOURCE AUTO」を使用して、タイマーを使って自動的に行ってやります。ただ、照射中に停電などの非常時には、「SOURCE MANUAL」に切り替えて、制御盤左横の金属の蓋を開けてやって、ハンドルを回して、線源の上げ下ろしを行ってやります。 |