16.高速オンライン圧気輸送管
(T1−Pn)
15−a.構造及び特徴
これは、貫通孔(T−1)に設けられた短寿命核種の放射線測定のための、繰り返し
照射装置である。本装置は、実験孔プラグの螺旋状アルミ管に差し込まれた照射
ポリエチチュ−ブ、試料搬送用炭酸ガスボンベ、照射制御装置、角度相関測定用
ゴニオメ−タ、γ線測定装置からなっている。照射チュ−ブは、A(外径6mm,
内径4mmのポリエチチュ−ブと)B(外径15mm,内径12mmのポリエチチュ−ブ)の
2種類あり、Aは主として角度相関測定用、Bは主として放射化分析用に用い
られる。試料の移送時間は約1秒である。
最高の熱中性子束:
φth=2.8x10
12
n/cm
2
/sec
最高の熱外中性子束:
φepi=1.3x10
10
n/cm
2
/sec
最高の高速中性子束:
φf=8.6x10
9
n/cm
2
/sec
照射は孔の中央より手前側の任意の位置で行うことが出来るので、中性子束は可変
である。
16−b.使用状況
所外、所内ともに比較的すいている。。
16−c.試料及び照射の条件
Aチュ−ブの場合:
外径3mm,長さ約25mmのポリエチ管中に試料を密封する
Bチュ−ブの場合:
外径10mm,長さ約40mmのポリエチ管中に試料を密封する
封入物については、すべての物質名、量、形状、誘導放射能などをKUR.KUCA
照射使用記録に詳しく記載する。照射時間に制限はないが、高速繰り返し照射が必要
でない場合は、他の圧気輸送管を用いる。
16−d.その他
この装置の利用者は、本装置担当者とよく打ち合わせ、連絡をとりながら実験を
行う必要がある。