低温実験室の概要 (2002.4.22 Update)





低温実験室全景(99.5.11撮影)




 本実験所は共同利用研究所であり、所内外の各種極低温実験をされる研究者のために、低温実験室では、液体ヘリウム及び液化窒素の寒剤の円滑な供給を行っている。なお、液体ヘリウムについては平成14年度から外部購入することになった。これに伴い、低温実験室の改装が行われるが、液体ヘリウムは外部より運び込んだヘリウムコンテナーよりユーザーのクライオスタット等へトランスファーされる。

 今後、低温実験室は液体ヘリウム、液体窒素の供給エリアとして、コールドな実験エリア、実験部材のストックや、共用ワークショップとして改装し、機能整備して行く方針です。

ここでの液体ヘリウムの利用は中性子回折、ライナック照射、60Coガンマー線照射、超伝導材料の照射効果、極低温核物性実験など広範囲多岐にわたる。

 低温実験室では、所内で使用する高圧ガス、LPGなどを安全に取り扱っていただくために保安教育テキストを作り、新所員および共同利用者のための保安教育を定期的に実施している。


 液化窒素貯槽(3000リットル)は低温実験室の屋外に設置している。液化窒素は貯槽と低温実験室内の2箇所で汲込みすることが出来るが、酸欠、凍傷に注意すること。移算の関係上、液化窒素使用記録簿に必要事項をきちんと書くようにして下さい。そして、液体窒素を利用される方は、備え付けの記録簿に必要事項を記入して下さい。共同利用者の場合は、共同利用代表者名を記入しておくようにして下さい。経理費目も記入漏れないように注意して下さい。また、液体ヘリウム使用申込書は外部購入に伴って、2週間前に申し込むこと。